スポーツクラブ メガロス

メガロス 感動作文集 2023年

ハルちやん

立川店
Minoru.H 様

4年前の春だったか、頬が赤く短髪の、体格のよい女性がインストラクターとしてマシンジムフロアに登場した。それが「ハルちやん」だった。彼女は、マシンの操作方法の指導や会員の求めに応じた助言など必要な任務をてきぱきとこなし、フロア全体に明るい雰囲気を醸し出していた。
昨年始め私の臀部から大腿部にかけて痛みが生じたことがある。彼女に相談したところ、尻をさわって、「硬くなっている。運動後のストレッチをしっかりやること」との所見を下してもらった。私はそれに応じてストレッチに励んだ結果、数週間で痛みが消えた。
ハルちやんは、会員の不適切な行為に対しては、毅然として対応していた。コロナ禍が始まった当初、スタジオレッスンに参加すべく会員がスタジオ前に大勢詰めかけ、ワイワイガヤガヤと騒然とすることがあった。そのとき彼女は、「密は駄目、おしゃべりも禁止」と大声で制し、収めた。私も一度お叱りを受けたことがある。ある日うっかりマスク無しで筋トレをしていたところ、彼女が飛んで来て「マスクを付けてください」と注意された。とにかくハルちやんは、すべてのことに一生懸命だった。
昨年暮れ、彼女が退職することが告示された。驚きとともに大きな寂しさを覚えた。しかし、退職は、彼女の人生の過程であり、新たな一歩を踏み出すことであると思い直した。私は敢えて退職後の行き先についても、尋ねなかった。彼女はどこに行こうとも、どんな境遇になっても立派に強く生きていくだろうと確信している。12月27日彼女のメガロス最終日でさえ、普段と同じように淡々と仕事をしていた。私は、カードをぞっと渡した。「さよならではなく、またどこかで」と、記して。

店舗コメント

いつも立川店をご利用下さり、ありがとうございます。またこの度は堀口についてお褒めの言葉、重ねて御礼申し上げます。折角ですので堀口にも知らせ、以下のコメントを貰いました。「私のことを見ていてくれてありがとうございました!!!!この作文を熟読して、私がやっていたメガロスでの仕事は特別なことをしていた訳ではなく、当たり前のことをただやっていただけなんだと、気付きました。それが、基本で、すごく大切な事なんですね。なんだかすごく自信がつきました。Minoru.Hさん、これからもメガロスライフを楽しんで下さいねーー!!」あの時よりさらに体格の良くなったハルちゃんより

支配人 牛木 洋

●掲載作品中のプログラム名、施設名などは、統一した表記に変更させていただいた部分があります。
●「※」印が付いている作文のタイトルは、無題の作品に対して編集部がつけさせていただいたものです。
●レイアウト調整のため改行、スペース等変更させて頂く場合がございます。

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