スポーツクラブ メガロス

メガロス 感動作文集 2023年

心を支えてくれた人たち

八王子店
富田麗香 様

今年の元旦に能登で大きな地震があり大震災となりました。
私は予備自衛官で1月4日に能登への派遣となりそこで20日間、復興作業に携わりました。
能登は寒く、助かった人たちも心身ともに恐怖と寒さで疲れ果てていました。
そして何よりそこには深い悲しみと絶望がありました。
そんな中で20日間、任務として被災者の支援を行ったあと、休暇として一旦自宅に戻りました。
自宅で数日の休暇を取った後、再び能登への派遣が決まっていましたので、帰宅しても心が休まることはなくずっと沈んだままでした。身体も疲れ果てていました。
しかしそういう時こそ身体を動かした方が良いと思ったのでメガロスに行きました。
久しぶりに顔を出した私にどうしていたのかと訊ねてくれた常連さん達に能登に行っていたことを努めて明るく話しました。
するとたくさんの人達が心配し、能登へ義援金を送ったとかなにかできることはないかと聞いてくれたりしました。
その温かさに、ようやく本当の意味で笑顔になることができました。
また、その時とっていた有料クラスのフラダンスで講師の方が初めてお手本として一人で一曲踊って見せてくださいました。
フラダンスを習い始めたばかりでまだ曲の意味も歌詞の意味も全くわからなかったのに、なぜかとめどなく涙がこぼれてきました。とても尊くて儚くて美しい踊りだと思い、
講師が神々しくさえ見えてどんどん涙がこぼれました。
曲が終わったあと、講師の方が「この曲は鎮魂の歌です」と教えてくれて、歌詞の意味がわからなくても踊りや曲から伝わるものがあるのだなと実感しました。
この後、私はフラで学んだことやメガロスの皆さんにいただいた元気をもって再び能登に戻り、本当の笑顔と悲しみを共有する気持ち、いたわりの心を伝えられたと思います。
メガロスという場があり、常連のみなさん、講師やスタッフの方と出会えていて本当に良かったです。

店舗コメント

お忙しい中、メガロス八王子をご利用いただきありがとうございます。心温まるお言葉ありがとうございます。今後もメガロスが富田様にとって、心休まる、そして元気の出る場所になるように運営してまいります。
八王子店 黒川より

●掲載作品中のプログラム名、施設名などは、統一した表記に変更させていただいた部分があります。
●「※」印が付いている作文のタイトルは、無題の作品に対して編集部がつけさせていただいたものです。
●レイアウト調整のため改行、スペース等変更させて頂く場合がございます。

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