冬は肌だけでなく、瞳も乾燥します。しかし瞳は、顔や体とは違って何もケアをしていない方がほとんどです。瞳も冬は乾燥して表面が「肌荒れ」をしているのと同じ状態になるので、ケアが必要となります。
瞳の表面の仕組み
瞳は、2層の涙の膜で守られて出来ています。それぞれ
油層=涙の蒸発を防ぐ
液層=角膜の傷を治癒し、感染症の予防や栄養補給の役割
この2層の膜のおかげで、瞳が潤った状態を保っていますが、冬の乾燥に加え、コンタクトレンズを長時間付けている方や、PCを長時間使っている方、さらにエアコンが付いた部屋に長時間いる方は乾燥しやすく、ドライアイになる可能性が高いと言えます。ドライアイを放置すると網膜を傷つける可能性もあるので、瞳を潤すケアを意識して行っていきましょう。
瞳の潤いケア
(1)温める
瞳は空気の乾燥によっても乾いてしまいますが、実は冷えも天敵だと言われています。冷えることによって目の血行が悪くなり、涙の油層が固まってしまい、水分が蒸発しやすくなるのです。そこでおすすめなのがホットタオルで目を温める方法です。
(1)タオルを水道水で濡らし、しっかり絞る
(2)ラップでくるむ
(3)電子レンジで1分暖める
(4)タオルが手で触れる熱さになったら、両目の上に置き1分ほど温める
これを毎日行うだけで目の血行が良くなり、瞳が潤いやすくなります。
(2)紫外線から瞳を守る
瞳は紫外線によってもダメージを受けています。紫外線は瞳の細胞を酸化させて老化を早めてしまいます。老化すると乾燥だけでなく、水晶体の柔軟性が失われ、老眼が進行しやすくなると言われています。
特に冬は乾燥によってダメージを受けやすくなっているので、外出する際は紫外線カットのサングラスやメガネを着用し、帽子をかぶるなどして紫外線に瞳がさらされないように気を付けましょう。
(3)瞳のストレッチを行う
瞳の疲れやコリを解消することも、潤いケアでは欠かせません。特にPC作業を1日中行う方は、定期的に瞳のストレッチを行い、休めてあげましょう。
(1)両目交互にウィンクを10~20回行う
(2)さらにスピードを速めてウィンクを10~20回行う
(3)ギュッと力を入れてウィンクを10~20回行う
(4)瞳を上・右・左・下と動かす
これを目が疲れた時やPC作業を終わった時に行うだけでも目に疲れが蓄積されにくくなるので、潤いが保たれるようになります。
一度ドライアイになってしまうと、全く同じ涙の量は戻らないと言われています。なので瞳の違和感が出る前からケアを行っていくことが大切です。これら以外にも部屋を加湿したり、目薬を使用するなども有効的です。