汗をかいてキレイになる!良い汗、悪い汗を知って理想のコンディションを手に入れよう

「汗」という言葉を聞くと、「緊張するときの汗」や「わき汗」といった、不快なイメージを持つ人も多いかもしれませんね。

しかし、汗には「良い汗」と「悪い汗」の2種類があり、積極的に「良い汗」をかくことで、美容と健康にとって大きなメリットが得られます。

この記事では「良い汗」のメリットを中心に解説していきたいと思います。

「汗とは?」発汗の仕組みと役割

「汗とは?」発汗の仕組みと役割

汗とは、人間の皮膚から分泌される水分のこと。主に水で構成されていますが、ミネラルやアミノ酸、糖類、尿素なども含まれています。

汗は全身に広がっている汗腺から出てきます。汗の主な役割は体温調整です。

体温が上昇すると、その情報が脳に伝わり、脳から汗腺への指令が出され、汗が分泌されます。そして、この汗が蒸発することで熱が奪われ、体温が下がります。

この一連の流れが、体温調整の重要なメカニズムとなっています。

また、あまり良い意味で使われませんが、「冷や汗」と呼ばれる汗は、急激なストレスや恐怖を感じたときに、汗によって迅速に体温を調整し、自律神経を整えようとする働きがあります。

汗はただの水分ではなく、体のバランスを保つために必要不可欠な要素なのです。

汗には「良い汗」と「悪い汗」がある

汗には「良い汗」と「悪い汗」がある

汗は一見同じに見えますが、実は出る場所や出る理由によって「良い汗」と「悪い汗」に分けることができます。

「良い汗」とは、運動やサウナなどで体温が上昇した際に全身から出るサラサラの汗のことを指します。これは主にエクリン腺から分泌されるもので、体温の調節だけでなく、体内から不要な物質を排出する役割も果たします。

エクリン腺は血液の一部である血漿(けっしょう)から水分と必要なミネラルを取り込み、余分な物質は体外に排出します。そのため、良い汗はほとんど水分と塩分でできており、サラサラとしています。

一方、「悪い汗」とは、ストレスや緊張から生じる「冷や汗」や、長時間の座り仕事などで血流が悪くなることにより生じる汗のことを指します。

「悪い汗」はエクリン腺ではなくアポクリン腺から分泌され、サラサラではなくベタベタしています。この「ベタベタ汗」が体臭の原因になるのです。

「ワキガ」などの不快な汗のニオイは、この「アポクリン腺による汗」が原因です。

ただし、「ベタベタ」「サラサラ」にかかわらず、汗の量が異常な場合は、何らかの病原菌や「多汗症」によるものである可能性もあるので、日常生活に支障をきたす場合は、医師への相談が必要です。

以下に健康的な範囲内での「良い汗」と「悪い汗」についてまとめました。

良い汗の特徴

  • ・運動などで体温が上昇したときに全身から分泌される無臭の液体
  • ・主にエクリン腺から分泌され、体温調節や有害物質の排出を助ける
  • ・主成分は水分と塩分で、体内の不要な物質も一緒に排出する
  • ・さらっとした質感で、体表面にとどまることなくすぐに蒸発する

悪い汗の特徴

  • ・ストレスや緊張から生じる「冷や汗」や、長時間の座り仕事による「ベタベタした汗」
  • ・主にアポクリン腺から分泌され、ニオイのある体臭を引き起こす
  • ・脇や手のひら、足の裏など特定の部位から出やすい
  • ・自律神経の乱れから生じ、不快な体臭の原因となることがある

「悪い汗」は、私たち現代人にとっては見過ごせない問題です。

近年、運動不足や冷房の影響で、本来かくべき「良い汗」をあまりかかなくなりました。その結果、汗腺の機能が衰えやすくなり、「悪い汗」をかくことが増えています。

つまり、

「汗をかかない快適な生活」 = 「汗腺が衰えやすい」

ということになりますね。

汗は誰にとっても不快なので、できる限り夏に汗をかきたくありませんが、エアコンなどで汗をかかない生活が続き、汗腺が衰えてしまうと、不快な“ニオイ”の原因を作ってしまう可能性があります。

汗腺は軽い運動でも回復するので、「悪い汗」をかかないために、ぜひ「汗腺を鍛える生活」を意識してみてくださいね。

「良い汗」にはたくさんのメリットあり

適度な運動やサウナなどで分泌されるサラサラの「良い汗」には、健康面で多くのメリットがあります。

ストレス解消

良い汗はストレス解消に効果的です。体を動かすことにより分泌されるエンドルフィンは「幸せホルモン」とも称され、気分を明るくし、ストレスを軽減します。また、運動による発汗は心拍数を上昇させ、血流を改善します。これにより、体全体の酸素供給が増え、疲労回復や集中力の向上に繋がります。

免疫力の向上

運動による汗をかくことで、免疫細胞が活性化し、細菌やウイルスなどの病原体に対する抵抗力が高まるとされています。さらに、汗をかくことによって、体内のナトリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが排出され、体内のミネラルバランスも整います。適度な運動はリンパの流れを良くし、免疫細胞の活動を促進します。その結果、病気に対する抵抗力が上がります。

減量

発汗と体重減少の関係は直接的ではありませんが、汗をかくために行う運動は脂肪を燃焼させ、体重減少を助けます。定期的な運動は代謝を高め、筋肉量を増やし、長期的な体重管理に役立ちます。これらの要素が組み合わさることで、体重減少という目標につながります。

デトックス効果

汗にはデトックス効果があり、過剰な活性酸素や代謝産物といった不要物を体外へと排出する働きがあります。

また、健康に具体的な利益をもたらすかどうかはまだ明確ではありませんが、一部の研究によると、発汗によって体内の一部の重金属やビスフェノールA(BPA)などが排出される可能性があるという報告もいくつかされています。

美肌効果

発汗により体内の不要な物質を排出することで、皮膚の新陳代謝が促進され、肌のハリや透明感が向上します。また、発汗によって毛穴が開くため、毛穴に詰まった汚れや油分、バクテリアなどが排出されやすくなり、肌の調子を整えるのにも役立ちます。

むくみの改善

運動によって血行が良くなり、心拍数が上昇すると、体内の液体の循環が活発になります。これによって、組織間に溜まった液体が血液やリンパ液の流れに乗って体外に排出されやすくなります。また、発汗によって体内の塩分が排出されると、体内の水分バランスが整い、水分が適切に体外に排出されるのを助けます。

良い汗をかくためには、適度な運動が最も効果的です。ただし、過度な発汗は脱水症状を招く恐れがありますので、水分補給も忘れないでください。

適度な運動で「汗腺」を回復させよう

適度な運動で「汗腺」を回復させよう

「良い汗」をかくためには、「汗腺」の健康が不可欠です。ですが、普段汗をかかない生活を送っていると、汗腺の働きが衰えてしまいます。

その結果、体にとって必要なミネラルまでもが汗として排出され、ベタつきやニオイを引き起こす「悪い汗」を生む原因となります。

それを防ぐために「適度な運動」を行うことで、汗腺を鍛え、その機能を保つことができます。適度な運動を行うと、体温が上昇し、汗腺は体温を下げるためにサラサラ汗を作り出します。

「適度な運動」の他に「湯船につかる入浴」、「サウナ」も、手軽に「汗腺」を鍛えることのできる方法です。

特に運動は、汗腺を鍛えるだけでなく筋肉も強化でき、免疫力の向上やストレスの緩和にも大きく貢献します。

「メガロス」では、運動初心者からベテランの方まで気持ちよく汗がかけるスタジオプログラムをご用意しております。

特に、「infinity flow」ではボディラインが気になる、女性のためのピラティスプログラムであり、激しく動かなくとも体の芯から汗を出すことが期待できます。

また、「TOBIPPA」は、音楽に合わせてトランポリンの上で行う有酸素エクササイズです。シンプルでも、およそ250~450kcalを消費することができると共に、体全身からの発汗作用が期待できます。

その他にも「VOLTシリーズ(VOLTDRUM、VOLTJUNP、VOLTBOX)」も発汗効果が大いに期待できるプログラムです。

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