運動を始めたいと思いつつも、ハードなエクササイズには手が出ない…そんなあなたにおすすめなのが「ピラティス」です。
インナーマッスルを鍛え、体のバランスを整えることに重点を置き、ストレス解消にも効果的なピラティスは、現代人の生活にとてもマッチした運動ともいえますね。
この記事では、人気の「ピラティス」について解説していきます。
ピラティスとは?
ピラティスは、体の深層部にある筋肉を鍛え、身体のバランスを整えるエクササイズ方法です。
ピラティスは考案者のドイツ人、ジョセフ・ピラティス氏が負傷兵のリハビリとして考案したものが元となっており、「呼吸法」と「身体の動き」を組み合わせることで、筋力、柔軟性、バランス、身体と心の一体感を向上させることを目指しています。
ピラティスでは、身体の強化だけはなく「心と体」を同時に強化することを目的としている部分が、他のエクササイズとの大きな違いともいえます。
ピラティスは全身の筋肉を使うエクササイズで、特に体幹の筋肉、いわゆる「コア」の強化に重点を置いています。それにより体全体の筋力と柔軟性の向上を目指します。
また、ピラティスにはストレスの軽減、リハビリテーション、体調管理など、様々な健康上のメリットが確認されています。
ピラティスはハードに体を動かすエクササイズではないので、初心者からお年寄りまで、年齢や体力に関係なく誰でも始められるのが特徴です。
最近ではピラティスは妊婦の方のエクササイズとしても注目されています。
ピラティスのメリットとその効果
ピラティスは、トレーニング的な要素と、心と体を整えるリハビリ的な要素をあわせもったメソッドです。
体の不調や痛みなどの改善のほか、呼吸法と深層筋を整えることでストレスなどの精神面の調子を整える効果も期待できます。
身体的なメリット
ピラティスでは、特にインナーマッスルを鍛えるので、体幹力を向上させ、肩こりや腰痛の緩和に役立ちます。また、全身の筋肉をバランス良く使うことで、姿勢改善にも繋がり、美しいボディラインを作ることを目指せます。
精神的なメリット
ピラティスは呼吸と動きを同期させるため、ストレス改善のためのマインドフルネスに似た効果を提供します。これにより、心の安定感が増し、日々のストレス対処能力が向上します。
ピラティスによるバランス改善
体の非対称性を整え、筋力のバランスを改善するピラティスは、怪我や手術後のリハビリテーションにも有用です。肩の痛みや膝の痛みなど、特定の部位の痛みを和らげる助けとなります。
妊娠中のピラティス
妊娠中の体の変化に対応する適切なエクササイズを提供するピラティスは、背中の痛みを緩和し、体重増加による腰痛を軽減します。出産時の力み方を学ぶ助けにもなります。ただし、医師の許可と専門的な指導が必要です。
ピラティスに種類はある?
ピラティスは最低限マットさえあればできる手軽なエクササイズですが、より本格的な「マシンピラティス」というものもあり、海外ではピラティスというとマシンピラティスが主流になります(英語ではmachineという単語は使わず、Reformer Pilatesといいます)
マットピラティス:
マットの上で行う基本的なピラティスの形式です。自分の体重を利用しながら、コアの筋肉を鍛え、体幹を強化します。特別な器具は必要なく、自宅でも行うことができます。
マシンピラティス:
専用の器具「リフォーマー」を使用します。リフォーマーはベッドのような形状をしており、その上に乗ってエクササイズを行います。バネの抵抗を利用しながら、より深部の筋肉を鍛えることができます。
これらの他にも、バレエの要素を取り入れた「バレエピラティス」や、ヨガとピラティスを組み合わせた「ヨガピラティス」など、様々なバリエーションが存在します。また、専門のインストラクターによる指導のもと、個々の体調や目標に合わせたプログラムを組むことも可能です。
ピラティスとヨガの違いは?
ピラティスとヨガは、どちらも心と体のバランスを重視する点では似ていますが、その方法や目指すところに違いがあります。
目的
ヨガはインドにおける修行の一環としての「瞑想」が元となっており、瞑想や呼吸法、ポーズを通じて自己との調和を追求し、どちらかといえば精神の状態に重きを置き、心と体のバランスを取ることを重視しています。一方、ピラティスは主に治療法として開発されたことからもわかるとおり、医学的な視点から体の力と柔軟性を高めることを重視し、全身の筋肉のバランスを整えることで体の動きを改善しようとします。
呼吸法
ヨガは呼吸を意識し、各ポーズと呼吸を連動させます。対照的に、ピラティスでは特定の動きと同時に深い呼吸を行い、内側の筋肉に焦点を当てることでコアの強化を促します。
エクササイズの流れ
ヨガでは、一連のポーズが流れるように行われることが多く、静的なポーズが多いです。ピラティスは動きが連続的で、特定の筋肉群に対する精密なコントロールを必要とします。
器具の使用
ヨガは基本的にマットの上で行われ、時折ブロックやベルトが使用されます。一方のピラティスでは、マットの他に「リフォーマー」などの専用器具を使用し、体の抵抗を利用したエクササイズが多いです。
ピラティスとヨガが似ているのは、ピラティス開発されたのが比較的最近で、ベースとしてヨガの仕組みや考え方が取り入れられているからです。
大きな違いとしては、ヨガは静的ですが可動域の大きい動きが多いのに対し、ピラティスは可動域は少ないですが、連続的な動きが多いです。
ピラティスとはヨガと比べてリハビリ的な側面が強いので、お年寄りや妊婦の方など、負担の大きな運動が難しい方にも適した運動です。
ヨガとピラティスは似ているので、好みや目的に合わせて選ぶといいでしょう。
ピラティスを始めるならフィットネスクラブがおすすめ
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